まいどおおきに!Rimpactの中西です。ご覧いただき誠にありがとうございます!
本日も引く続き事業承継についてお話させていただきます。そして、事業承継の中でも近年注目をあびている「第三者承継」についてご説明させていただきます。
はじめに
事業承継は、企業経営者にとって重要な課題の一つです。
特に、多くの中小企業が経営者の高齢化に伴い、事業継承の問題に直面しています。
事業承継は、経営の安定性や持続性を確保するために欠かせないプロセスであることや、事業承継において後継者不在企業が増加するにしたがい、第三者承継を解決手法に使うという流れが近年増加しております。
また、人材紹介会社を中心とした後継者データベースが整備されたことにより、後継者候補になる第三者をスカウトして後継者候補として受け入れるという、第三者スカウト型事業承継も増加しております。
そこで、本ブログでは、「第三者承継」の重要性と成功のポイントについて探ってみたいと思います。
第三者承継とは?
事業承継には、大きく分けて「親族内承継」と「従業員承継」、そして、「第三者承継」の3つのアプローチがあります。
先日お話しさせていただきました親族内承継と従業員承継とは、経営者の家族や従業員が後継者として事業を受け継ぐ方法であり、長年の信頼関係や経営理念の共有が強みです。
一方で、第三者承継は経営者の外部から後継者を迎える方法であり、企業内外からの新しい視点や経営手法を導入できる利点があります。
また、混合されがちな第三者承継とM&Aの違いついてもご説明させていただきます!
第三者承継
第三者承継とはは、企業の既存の所有者以外の第三者が、企業の株式や資産を取得して所有権や経営権を移転する取引です。
第三者は、個人、他の企業、または投資ファンドなどが含まれます。
M&A
M&Aは、2つの企業が合併(Merger)したり、1つの企業が別の企業を買収(Acquisition)することによって、経営統合を実現する取引です。
したがって、M&Aは必ずしも第三者による取引とは限りません。
同業他社や関連産業の企業同士が合併・買収することがよくあります。
混合されがちな「第三者承継」と「M&A」ですが上記のように大きな違いがあります。
こちらは、また別の機会に詳しくご説明させていただきます(^^)
第三者承継の重要性
第三者承継は、事業承継において重要な選択肢です。
なぜなら、親族内承継では血縁関係が優先される場合があり、経営者の実力や適性に応じた選択が行われない可能性があるからです。
経営者の親族に適切な人材がいない場合や、事業の成長に新たな戦略が必要な場合には、外部から経営者を迎えることが望ましい場合があります。
さらに、第三者承継は事業継続性の観点からも重要です。
親族内承継では、後継者の変更や経営者の突然の病気などによる経営の停滞リスクが高まります。
一方で、第三者承継では適切な後継者を選定し、経営の安定性を確保することができるため、事業の継続性をより高いレベルで確保できると言えます。
第三者承継の成功ポイント
第三者承継が成功するためには、以下のポイントに留意することが重要です。
1. 適切な候補者の選定
第三者承継では、経営者としての適性や企業文化への適合性などを総合的に判断することが必要です。
候補者の実績や経験だけでなく、ビジョンや人間性も考慮し、経営者としての資質を見極めることが重要です。
2. スムーズな情報共有と引継ぎ
第三者承継では、過去の経営者の知識や経験を新しい経営者にスムーズに伝えることが不可欠です。
情報共有や引継ぎプロセスを適切に行うことで、新たな経営者が早期に経営に馴染み、事業の持続的な成長が可能となります。
3. ステークホルダーとのコミュニケーション
第三者承継は、社内外のステークホルダーに対して不安や疑問を抱かせる場合があります。
事前のコミュニケーションと丁寧な説明を行うことで、ステークホルダーの理解を得ることが重要です。
4. 経営の持続性を重視した経営戦略
第三者承継後は、経営者の交代に伴い、新たな経営戦略の立案が必要となります。
経営者は、事業の特性や市場環境を踏まえて、事業の持続性を重視した経営戦略を描くことが求められます。
まとめ
事業承継において「第三者承継」は、親族内承継や従業員承継と並んで、事業承継における重要な選択肢です。
経営者自身が事業承継に早期から意識を向け、計画的な準備を行うことが成功のカギとなるとともに、適切な後継者を選定し、スムーズな引継ぎを行うことで、事業の持続性を確保し、企業の成長に繋げることができます!
そして、企業としての将来を見据え、積極的な第三者承継の検討が、事業の持続的な発展につながるでしょう!
弊社では、後継者候補が不在で事業承継が進まない企業様などのご相談にも無料でご対応させて頂いております!
まずは、後継者候補の選定を含めた事業承継計画の作成をご検討されてはいかがでしょうか?
お問合せお待ちしております(^^)
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