まいどおおきに！Rimpactの中西です。ご覧いただき誠にありがとうございます！
本日は、第三者型の事業承継の手法の一つである、「サーチファンド」についてお話しさせていただきます！
サーチファンドとは、経営者を志す個人（サーチャー）が、出資者（ファンド）から資金調達を行い、自らが経営に参加する活動のことを指します。
サーチャーは、自ら事業承継先の企業を探し、経営権を取得した後、経営者として企業を成長させていきます。
そして、ファンドは、サーチャーによって企業価値が向上した事業承継先より、配当などを得て、それを収益とします。
サーチファンドは、1984年にアメリカで誕生し、近年は欧米を中心に普及しています。
日本でも、2010年代以降、サーチファンドの動きが活発化しており、2023年現在、国内で100件以上のサーチファンドが組成されています。
サーチファンドの概要
サーチファンドの流れは、以下のとおりです。
- サーチャーが、出資者から資金調達を行い、サーチファンドを組成します。
- サーチャーは、自らが経営に参加したい企業を探し、買収先候補をリストアップします。
- 買収先候補に対して、経営者として経営に参加する意欲や能力をアピールし、交渉を行います。
- 買収先候補の経営権を取得し、サーチャーが経営者として就任します。
サーチファンドは、以下の3つの特徴があります。
- 経営者候補が自ら企業を探す
サーチファンドでは、経営者候補が自ら事業承継先の企業を探します。
そのため、サーチャーは、自分が経営したい企業の特徴や課題を理解した上で、経営に参加することができます。
- 出資者から資金調達を行う
サーチファンドは、出資者から資金調達を行います。
そのため、サーチャーは、資金調達に関するノウハウやスキルを身につけることができます。
- 経営者として成長できる
サーチファンドでは、サーチャーは、経営者として企業を成長させていきます。
そのため、サーチャーは、経営者としての経験やスキルを身につけることができます。
サーチファンドのメリット・デメリット
サーチファンドのメリットは、以下のとおりです。
- 経営者候補の多様化
サーチファンドでは、経営者候補の経験やスキルに制限はありません。
そのため、MBAホルダーや社員経験者だけでなく、起業経験者や異業種からの転職者など、さまざまな人が経営者になることができます。
- 事業承継の促進
サーチファンドは、事業承継の促進につながります。
事業承継を希望する経営者にとって、サーチャーは、優秀な後継者候補となるからです。
- 経営者の成長
サーチファンドは、経営者の成長につながります。
サーチャーは、経営者として企業を成長させていく中で、経営者としての経験やスキルを身につけることができます。
サーチファンドのデメリットは、以下のとおりです。
- 資金調達の難しさ
サーチファンドは、出資者から資金調達を行う必要があります。
そのため、サーチャーは、資金調達に関するノウハウやスキルを身につける必要があります。
- 経営の難しさ
サーチファンドは、サーチャーが自ら経営者として企業を成長させていきます。
そのため、サーチャーは、経営者としての経験やスキルを身につける必要があります。
日本のサーチファンドの現状
日本のサーチファンドの現状は、以下のとおりです。
- 組成件数の増加
近年、日本のサーチファンドの組成件数は増加しています。
2023年現在、国内で100件以上のサーチファンドが組成されています。
- 出資者の多様化
日本のサーチファンドの出資者は、個人投資家だけでなく、金融機関や事業会社など、さまざまな投資家から構成されています。
- 支援体制の充実
日本のサーチファンドには、支援体制が充実しています。
サーチャーは、事業承継に関するノウハウやスキルを学ぶことができるほか、経営者として成長するためのサポートを受けることができます。
サーチファンドと事業承継について
サーチファンドと事業承継は、密接な関係があります。
サーチファンドが事業承継に貢献する点は、以下のとおりです。
- 経営者候補の多様化
前述のとおり、サーチファンドでは、経営者候補の経験やスキルに制限はありません。
これは、事業承継の選択肢を広げることにつながります。
- 事業承継の促進
サーチファンドは、事業承継を希望する経営者にとって、優秀な後継者候補となるからです。
事業承継を希望する経営者は、後継者候補の育成や採用に苦労するケースが多くあります。
サーチファンドを利用することで、経営者候補を外部から獲得することができるため、事業承継の促進につながります。
- 経営者の成長
サーチファンドは、サーチャーが自ら経営者として企業を成長させていく中で、経営者としての経験やスキルを身につけることができます。
これは、事業承継後も継続的に企業を成長させていくために必要なものです。
日本の少子高齢化が進む中、事業承継のニーズは高まっています。
サーチファンドは、事業承継の促進に貢献する可能性があるため、今後もさらなる発展が見込まれています。
具体的には、以下の点が期待されています。
- 後継者不足の解消
日本の中小企業の約7割は、後継者不在の状態にあるといわれています。
サーチファンドを利用することで、経営者候補を外部から獲得することができるため、後継者不足の解消に貢献する可能性があります。
- 企業の成長・存続
事業承継がうまくいかないと、企業の成長や存続が危ぶまれる可能性があります。
サーチファンドは、優秀な経営者候補を獲得することができるため、企業の成長・存続に貢献する可能性があります。
- 地域経済の活性化
中小企業は、地域経済の重要な担い手です。
サーチファンドは、中小企業の事業承継を促進することで、地域経済の活性化に貢献する可能性があります。
サーチファンドは、事業承継の新たな選択肢として注目されています。
今後のさらなる発展が期待されます。
まとめ
後継者不足による事業承継が困難な事業者様にとって、サーチファンドの仕組みは事業承継の促進に大いに役立つと言えます。
弊社では、サーチファンド型の事業承継支援もさせていただいておりますのでお気軽にお問い合わせください(^^)
コメント