越境ECのM&Aとは?メリット・デメリット、成功のポイントを解説

まいどおおきに!Rimpactの中西です。ご覧いただき誠にありがとうございます!

本日は、近年増加傾向にある「越境EC」のM&Aについてお話させていただきます!

越境ECとは、インターネットを活用して、日本国内から海外へ向けて商品を販売するEC(電子商取引)のことを指します。

近年、インターネットの普及やグローバル化の進展により、越境EC市場は急成長しています。

そんな中、越境ECのM&Aも活発化しています。

越境ECのM&Aとは、越境EC事業を展開しているもしくは、今後始めたい企業が、他の越境EC事業を買収することを指します。

本ブログでは、越境ECのM&Aについて、メリット・デメリット、成功のポイントを解説します。

目次

越境ECのM&Aのメリット

越境ECのM&Aには、以下のメリットがあります。

  • 事業拡大のスピードアップ

M&Aによって、短期間で事業を拡大することができます。

特に、海外での事業展開には、現地のマーケティングや物流など、さまざまなノウハウが必要になります。

M&Aによって既に成功している企業を買収すれば、そうしたノウハウを短期間で吸収することができます。

  • コスト削減

M&Aによって、人材や設備などのコストを削減することができます。

また、M&Aによって複数の越境EC事業を統合することで、効率的な運営が可能になります。

  • リスク分散

M&Aによって、複数の越境EC事業を保有することで、リスクを分散することができます。

例えば、特定の市場で業績が悪化した場合でも、他の市場で業績を伸ばすことで、全体の業績を維持することができます。

上記の様に、越境EC事業には、海外特有のカントリーリスク(後述で詳しくご説明します)や許認可など様々な障壁があるため、既存の越境EC事業を買収することは、時間的・コスト的にもメリットが多いです。

また、市場規模が日本の10倍以上である中国や、経済成長が著しい東南アジア諸国であるタイベトナムなどへ進出することにより、新たなニーズの獲得を狙うことができます。

越境ECのM&Aのデメリット

越境ECのM&Aには、以下のデメリットもあります。

  • 買収価格の高騰

近年、越境EC市場は拡大しており、M&Aの価格も高騰しています。

特に、成長性の高い企業や、人気のあるブランド、市場規模や経済成長が加速している国へのEC事業のM&Aでは、高額な買収価格となる可能性があります。

  • 統合の難しさ

M&Aによって、異なる文化や価値観を持つ企業が統合されます。

そのため、統合の難しさや、統合に伴うトラブルが発生する可能性があります。

また、先述の通り、各国においてカントリーリスクがございます。

各国の法律や経済動向、社会性、技術進歩などに詳しい専門家に依頼することが必須になります。

  • PMIの必要性

M&Aによって、企業の体制や組織が大きく変化します。

そのため、M&A後に、PMI(Post-Merger Integration)と呼ばれる統合プロセスを実施する必要があります。

PMIを適切に実施しないと、M&Aの失敗につながる可能性があります。

カントリーリスクとは

カントリーリスクとは、投資対象国・地域の政治・経済・社会環境の変化によって、個別事業相手が持つ商業リスクとは無関係に収益を損なう危険の度合いのことを言います。

GDP、国際収支、外貨準備高、対外債務、司法制度などの他、当該国の治安、政情、経済政策などといった定性要素を加味して判断されます。

カントリーリスクは、投資対象国・地域の政治・経済・社会情勢の変化によって発生します。

具体的には、以下のリスクが挙げられます。

  • 政治リスク

政権交代や政変、内乱、テロなどの政治的な不安定さによって、投資先国の経済状況が悪化する可能性があります。

  • 経済リスク

通貨の下落やインフレ、経済成長の鈍化などの経済的な不安定さによって、投資先国の資産価値が下落する可能性があります。

  • 社会リスク

自然災害や労働争議などの社会的な不安定さによって、投資先国の事業運営に支障が生じる可能性があります。

カントリーリスクは、投資対象国・地域によって異なります。

一般的に、新興国は先進国に比べてカントリーリスクが高いとされています。

これは、新興国は政治・経済・社会情勢が不安定な傾向にあるためです。

カントリーリスクを評価する際には、以下の指標が用いられます。

  • 信用格付け

国際的な格付け機関が投資先国の信用力を評価したものです。

信用格付けが高いほど、カントリーリスクが低いと判断されます。

  • 政治リスク指数

投資先国の政治的な不安定さを評価したものです。

指数が高くなるほど、カントリーリスクが高いと判断されます。

  • 経済リスク指数

投資先国の経済的な不安定さを評価したものです。

指数が高くなるほど、カントリーリスクが高いと判断されます。

カントリーリスクは、投資の収益を損なう可能性のあるリスクです。

そのため、投資を行う際には、カントリーリスクを十分に評価することが重要です。

カントリーリスクを評価する方法としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 投資対象国の政治・経済・社会情勢に関する情報収集

投資対象国の政府の政策や、経済状況、社会情勢に関する情報を収集しましょう。

  • 信用格付けや政治リスク指数などの指標の活用

信用格付けや政治リスク指数などの指標を活用して、カントリーリスクを評価しましょう。

  • 専門家の意見の参考にする

カントリーリスクに関する専門家の意見を参考にしましょう。

カントリーリスクを評価する際には、投資対象国の特徴や、投資の目的・戦略などを考慮することが重要です。

越境ECのM&Aの成功のポイント

越境ECのM&Aを成功させるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

  • 明確な目的と戦略の策定

M&Aを行う目的と戦略を明確に定めましょう。

目的や戦略が明確になっていないと、適切な企業を買収することができず、M&Aの失敗につながる可能性があります。

  • 適切な企業の選定

M&Aの目的や戦略に合った企業を適切に選定しましょう。

企業の財務状況や事業内容、経営陣の能力などを慎重に評価する必要があります。

  • PMIの準備

M&A後に、PMIを適切に実施できるように準備しておきましょう。

PMIのスケジュールや体制を事前に検討しておくと、M&Aの成功につながります。

越境ECのM&Aの現状と今後の展望

近年、越境EC市場は拡大しており、越境ECのM&Aも活発化しています。

今後も、越境ECのM&Aはさらに拡大していくと予想されます。

越境ECのM&Aは、短期間で事業を拡大し、コストを削減するなど、さまざまなメリットがあります。

しかし、デメリットも存在するため、M&Aを行う際には、メリット・デメリットを十分に検討する必要があります。

越境ECのM&Aを検討している方は、本ブログで解説したポイントを参考に、成功につなげてください。

弊社では、中国向け日本製化粧品の越境EC事業の買い手様を探しております!

本ブログをお読みいただき、ご興味を持たれた事業者様がいらっしゃいましたらご連絡いただければと思います(^^)

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

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