関東の製造業様への事業承継支援の事例紹介

まいどおおきに!Rimpactの中西です。ご連頂き誠にありがとうございます!

本日は、関東地方でご経営されております製造工場様への弊社事業承継支援の事例紹介をさせていただきます。

まずは、製造業の事業承継に関する問題点をお話します!

製造業の事業承継に関する問題点

製造業の事業承継には、他の業種とは異なる独特の問題点が存在します。

以下に、製造業における事業承継の主な問題点を挙げます。

1. 技術・ノウハウの継承: 製造業は技術やノウハウが核となる業種であり、これらの情報が適切に継承されないと、製品の品質や生産効率が低下するリスクがあります。

 

2. 設備・機械の老朽化: 長年にわたる事業運営で使用してきた設備や機械が老朽化している場合、新たな経営者がこれを更新・投資する必要があります。

 

3. 後継者の技術習得: 後継者が前経営者と同じ技術や知識を持っていない場合、習得するまでの期間が必要となり、その間に事業の競争力が低下する可能性があります。

また、前経営者だけが持つ技術や知識なども多くあるため事業承継が思うように進まないといった問題点もあります。

 

4. 従業員のモチベーション: 経営者が変わることで、従業員のモチベーションや組織の雰囲気が変わる可能性があります。

特に、前経営者と後継者の経営方針が大きく異なる場合、従業員の混乱や不満が生じることがある場合や、前経営者の知識や技術に憧れを抱いて付いてきている従業員なども多いため、事業承継後に一斉に退職するといったケースもあります。

 

5. 市場の変化への対応: 製造業は市場のニーズや技術の進化に応じて、製品の更新や改良を続ける必要があり、事業承継の過程で、これらの変化への対応が遅れると、市場競争力の低下を招く可能性があります。

 

6. 資金調達の問題: 事業承継には、新たな投資や資金調達が必要となることが多く、後継者がこれらの資金調達に不慣れであると、事業の継続が困難になることもある。

ただ、製造業などでは「ものづくり補助金」といった生産性を向上させるための設備投資に対して補助金が交付されますので、補助金や助成金の活用もおすすめです。

 

7. 外部環境の変化: 事業承継の過程で、外部環境(経済状況、規制、競合状況など)が変化すると、新たな経営戦略や方針の見直しが必要となります。

金属加工業をおこなうA社様の事例紹介

では、本題にもあります弊社が事業承継支援をさせていただきました、製造業を営むA社様の事例を紹介させていただきます。

A社様概要

A社様は、特殊な金属部品の製造・加工をおこなっている小規模企業になります。

創業者のA様は70歳を迎えて、後継者を探していましたが、A様のお子様たちは自分たちのキャリアを築いており、事業を引き継ぐ意向はありませんでした。

また、A社には多数の特許を保有しておりましたが、時代の変化は速く、どれも現代のニーズにマッチしない技術でした。

しかし、部品の品質と技術に対する評価は高く、専門的な技術やノウハウを求める元請け企業や同業他社は多数存在していました。

ただ、先述の通り専門的な技術が必要なため、外部からの後継者の確保が難しく、また、従業員の中にも事業を引き継ぐための経営能力を持った方がいませんでした。

弊社ご提案

そして、弊社へのご相談があり、「同業他社や関連する企業との提携やM&A」をご提案させていただきました。

地域内問わず数社からの買い手希望があり、トップ面談や慎重なデューデリジェンスを重ねた結果、元請け企業(メーカー)である、B株式会社様の完全子会社化を進めることになりました。

子会社化とは

子会社化とは、ある企業(親会社)が他の企業(子会社)の株式の過半数を取得し、経営権を有することを指します。子会社化には、様々な目的やメリット、デメリットがあります。以下に、子会社化に関する基本的な情報をまとめています。

製造業における子会社化の特徴:

技術・ノウハウの継承: 製造業特有の技術やノウハウを子会社に継承し、ブランド価値や品質を維持する。

製造業における子会社化の目的:

1. 生産コストの削減: 子会社設立を通じて、生産コストを削減する。
2. 製品供給の安定化: 供給の安定化を効率的に構築・管理するため、関連企業を子会社化する。

製造業における子会社化のメリット:

1. 生産効率の向上: 地域に応じた生産ラインや戦略を展開することで、生産効率を向上させることができる。
2. リスク分散: 異なる地域や市場に子会社を持つことで、地域特有のリスク(政治的リスク、経済的リスクなど)を分散させることができる。
3. 技術・ノウハウの保護: 子会社化を通じて、技術やノウハウの流出を防ぐことができる。

結果

B株式会社様との完全子会社化を通じた事業承継により、A社様の技術とノウハウは継承され、負債になっていた特許権の放棄や、親会社からの出向による後継者問題の解決、そして、B株式会社様の資本と販売ネットワークの活用により、事業規模の拡大も行うことができました。

また、前経営者であるA様には技術顧問として、技能承継のサポートをしていただき、数年後にハッピーリタイアを迎えることができました。

まとめ

今回の事例は、製造業における事業承継の際の一つのアプローチとして参考になるかと思います。

また、実際に事業承継を行う際は、各企業様の状況や条件などを考慮して、最適なご提案をさせていただきますので、一度ご相談だけでもお問合せ頂ければと思います(^^)

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